ただ忘れていくだけだ。

一番いいのは
思えばあの時が最後だったのか
と時間がずっとたってからしんみり思って、
一瞬で忘れること。


伝えることと
理解することと
過不足なくやったね。


結末は私たちには属していないのだ。
もう用意されていて
そこに向かうことしか
できないのだ。


時間稼ぎや無理な遠回りの道すがら

ほんの一瞬光を見るんだ。


その光は刻まれる。

もっと近くで、
もっとはっきりと
手にとるところまで


行けやしないのはわかってても
刻まれてしまったら
探さずにはいられない。

もっと
おおきな
あかるい
ひかり


だから一つ道が終わっても次の道を歩きだす。


決してつかめない光を追っかける
目的は
それだけだ。


弔い完了。


もっと光を。