日曜日

早朝スタジオ。10時に終了してチャリでふらふらと気が付くと高井戸にまで来ていた。
自称東京のおへそ、大宮八幡宮という立派な神社をみっけて、ふらふらと。
だるまみくじをひく。小さな木でできただるまの中におみくじが入っているというやつ。
一番イケメンのだるまを選んだら、大吉だった。ラッキー!さらによいことがあるように、としっかり結びつけてきた。
中野を経由して帰宅。家で一人でゆっくりするのが久しぶりすぎて、困る。
3月の一連のヘビィーマターを乗り越えられたのは平日も週末も忙しくて、いつも誰かと一緒にいたからだと思う。
元気なときは、一人で楽しく過ごせるのだけど、傷があるときは一人になるといらぬ思考が働くので
やっぱりキツい。今までは、そういうときもいや!これは一人で抱えなければ!とさらなる苦行を自分に強いてたのだけど、
もう、そういうのはいいよ、優しくしてやろうよ、自分に。と思う。
誰かと一緒にいて特にその話をするわけでもないのだし。一日の中で忘れている時間をどんどん増やしていけば、
いつか本当に忘れてしまうんだから。しんどかったことは教訓として記憶はしておくけども、その実感は
なるべく早く遠くへやってしまったほうがいい。実感が残ってるうちは知恵にもできない。
今は寄せては返す、の段階。もうだいぶ平気になってきたけども、一日に一回ぐらいあの街のことを思い出して、
気が狂いそうになる。一回しか行ったことがない、駅前の薬局の店内が異様にあかるかったことや、
栄のほうにわたる横断歩道、あの街独特の夜の雰囲気、川沿いのうねった道だとか。
もう戻らない。わかっている。本当は戻りたいわけではない。ただ、懐かしいと思うにはまだ記憶がリアルすぎる。
もうあの子はあの街にいないし、あの子自体をどうこうというのではない。
でもあの街での時間、それがどうしようもなく恋しいのだ。通ってたときはちっとも愛していなかったくせに。
一人で過ごした時間ばかりを思い出す。
もう少したって、元気になったらケーキを食べにいこう。
それができるようになる日が早くきますように。